PR

ご祝儀袋の水引の種類と意味とは?色や形の違いをやさしく解説

ご祝儀袋の水引の種類と意味とは?色や形の違いをやさしく解説 暮らしの知恵・雑学

結婚式や出産祝いなど、お祝いごとの場面で使うご祝儀袋。

華やかな和紙や文字、そして中央に結ばれている“水引”が特徴的ですが、「この水引って何の意味があるの?」「色や形はどれでもいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、水引にはしっかりとした意味やマナーがあり、場面によって選び方が異なります。

でも、知らなかったからといって恥ずかしがる必要はありません!

この記事では、「そもそも水引とは何か?」という基本から、形・色・本数の意味、そしてお祝いの内容に合わせた選び方までをやさしく解説します。

「見た目でなんとなく選んでいたけど、次からはちゃんと意味を知って選びたい!」という方にもおすすめの内容です♪

きちんと知っておけば、贈る気持ちがさらに伝わるはずです。

ご祝儀袋と水引の役割とは?

ご祝儀袋はお祝いの気持ちを丁寧に包むための日本ならではの文化です。

その中でも水引は、単なる飾りではなく心を込めて相手に贈り物をするための重要な意味を持っています。

まずは、水引がどんな役割を果たしているのかを見ていきましょう!

水引の起源と役割

水引の起源は飛鳥時代にさかのぼると言われています。

中国からの使者が献上品に紅白の麻ひもを結んでいたことをきっかけに、日本でも「丁寧な贈り物」や「魔除け」の意味を込めて取り入れられたと伝えられています。

その後、室町時代には武家の礼法の一部として発展し、江戸時代には庶民の贈答文化として広まりました。

もともとは贈り物の封をする役目がありましたが、現在では「心を込めて包む」「気持ちを結ぶ」象徴として、ご祝儀袋やのし袋に欠かせない存在となっています。

ご祝儀袋における水引の意味

現代では、水引はご祝儀袋の中央に結ばれており、贈り物を「丁寧に包む」象徴とされています。

また、水引の形や色・本数には意味があり、それによってお祝いの内容や相手との関係性にふさわしいものを選ぶことができます。

見た目の美しさだけでなく、意味を知って選ぶことでより丁寧な印象を与えることができます♪

水引に込められた“結ぶ”という意味

水引には「人と人との縁を結ぶ」「心をつなぐ」という意味が込められています。

単なる飾りではなく、感謝やお祝いの気持ちを相手に丁寧に届けるための日本独自の文化です。

また、結び方によっては「何度あってもよい祝い」「繰り返したくない節目」といった願いも表現されています。

こうした“結び”の意味を知って使うと、ご祝儀袋選びにより心を込めることができます。

水引の形の種類と意味|「結び切り」「蝶結び」など

水引にはいくつかの結び方があり、それぞれに込められた意味があります。

形の違いによって「どんなお祝いに使うか」が決まってくるため、選ぶ際にはこのポイントを押さえておくことが大切です。

蝶結び(花結び)

「何度あってもうれしい」お祝いに使うのが、蝶結びです。

出産祝いや入学祝い・七五三など、繰り返しあってよいお祝い事に適しています。

何度でも結び直せることから、「また何度でもありますように」という意味が込められています。

結び切り(真結び)

結び切りは、強く結んで簡単にはほどけない結び方で、「一度きりであってほしい特別なお祝い」に使われるのが特徴です。

なかでも結婚祝いでよく用いられ、この結び方には「末永く良いご縁が続きますように」といった願いが込められています。

出産祝いや入学祝いのように“何度でもあってほしいお祝い”には向いていませんが、結婚や快気祝いのように“繰り返さないことが望ましい場面”では、丁寧な気持ちが伝わる結び方として選ばれています。

あわじ結び(淡路結び)

あわじ結びは、両端を引けば引くほど強く締まる形で、結び切りと似た意味合いを持ちます。

結婚祝いはもちろん快気祝いにも用いられ、「強い絆を結ぶ」「末永い関係を願う」といった意味が込められています。

地域やお店によって使われることが多く、格式を感じさせる結び方です。

水引の本数・色の違いは何を意味する?

水引は形だけでなく本数や色にも意味があります。

これらの違いを知っておくことで、ご祝儀袋をより正しく選ぶことができます。

見た目の印象だけで判断せず、シーンにふさわしい組み合わせを選ぶことが大切です。

本数の違いと意味

一般的に、奇数(3本・5本・7本など)は「縁起が良い」とされお祝いの場でよく使われます。

5本の水引は最も一般的で、出産祝い・入学祝い・お見舞いなど幅広く使われます。

結婚祝いでは10本(5本を2束にしたもの)が選ばれ、より丁寧な気持ちを表します。

色の組み合わせとその意味

水引の色には、赤白・金銀・白黒などがあります。

  • 赤白(紅白):一般的なお祝い事全般(出産・進学・お見舞いなど)
  • 金銀:より特別なお祝い事(結婚・長寿など)
  • 赤金:特に華やかさを重視する場合(神札や門松など)
  • 白黒・黄白:弔事用

色には地域差もありますが、基本的には「赤白=お祝い」「白黒=弔事」という使い分けが定着しています。

注意しておきたい地域差

水引の本数や色には、地域ごとの習慣や宗教的な背景による違いもあります。

特に弔事に使われる色(黄白など)は、関東・関西で意味が異なる場合があるため、地元のマナーを事前に確認するのも安心です。

シーン別|どんなお祝いにどの水引を選べばいい?

実際にご祝儀袋を選ぶとき、「どれが合っているのか分からない」と感じることは多いものです。

ここでは、お祝いの内容ごとにふさわしい水引の種類をまとめました。

結婚祝いの場合

一度きりのお祝いとされる結婚祝いでは、マナーとしてふさわしい水引の形や本数があります。

  • 水引:結び切りまたはあわじ結び
  • 本数:10本
  • 色:赤白または金銀

「一度きりのお祝い」を願って固く結んだ水引を選び、本数も丁寧さを表す10本が基本です。

特に格式を重視する場では、金銀のあわじ結びが好まれます。

何度も繰り返さないことを願う意味が込められており、慎重に選ばれた水引が「心を込めた贈り物」の証になります。

出産祝い・入学祝い・長寿祝いなど

繰り返し祝いたい明るい行事には、使う水引の形や色にも“喜びを重ねる”という意味が込められています。

  • 水引:蝶結び
  • 本数:5本
  • 色:赤白または金銀

「何度あってもうれしい」祝いごとには、ほどける蝶結びが最適です。

出産祝いや入学祝いなどは、一般的には赤白の水引が使われます。

長寿祝いでは金銀の水引もよく選ばれますが、親しい関係であれば赤白でも問題ありません。

贈る相手との関係性や場の雰囲気に合わせて、柔軟に選べば大丈夫です。

快気祝い・お見舞い

体調を気づかう贈り物では、控えめながらも思いやりが伝わる水引選びがポイントです。

  • 水引:結び切り
  • 本数:5本
  • 色:赤白

病気が「二度と繰り返されないように」という意味を込めて、結び切りが使われます。

快気祝いには特に「完治」の意味を強調する水引が選ばれます。

また、お見舞いでは控えめな色合いを選ぶとより気づかいが伝わります。

弔事(香典・法要など)

悲しみの気持ちを伝える場面では、控えめで落ち着いた印象の水引を選び、色や形にも特有の意味があるため場面に合ったものを選びましょう。

  • 水引:結び切り(あわじ結びも可)
  • 本数:5本(地域によっては7本など奇数)
  • 色:黒白、双銀、白銀(地域によって差あり)

香典や法要では「二度と繰り返さないことを願う」という意味を込めて、ほどけない結び方が選ばれます。

また、偶数の本数は「割り切れる=縁が切れる」として避けられるため、最小単位である奇数の5本が基本です。

これはお祝いでの縁起とは異なり、簡素さと礼儀を重んじる弔事ならではの慣習です。

迷った場合は、地域の慣習に詳しい人や店舗スタッフに相談すると安心です。

間違いやすいポイントと選び方のコツ

水引の種類や意味は一見むずかしそうに思えますが、いくつかのポイントを押さえれば安心です。

ここでは、よくある間違いと迷ったときの選び方のコツをやさしくご紹介します。

よくある間違い

シーンと結び方の意味が合っていないと、相手に誤解を与えてしまうこともあります。

  • 結婚祝いに蝶結びを選んでしまう(=再婚を連想させてしまう)
  • 弔事に赤白の水引を使ってしまう(=お祝いに見えてしまう)
  • 出産祝いに結び切りを使ってしまう(=病気や事故を連想)

こうした間違いは決して珍しいことではなく、知らなかったからといって恥ずかしがる必要はありません。

基本をやさしく押さえておけば、気持ちのこもった贈り物として十分に伝わります。

迷ったときのチェックポイント

水引の種類やマナーに迷ったときは、以下のポイントを参考にすると安心です。

  • 結び方:繰り返しのお祝いなら蝶結び、一度きりなら結び切り
  • 本数:一般的なお祝いは5本、結婚祝いは10本が基本
  • :赤白はお祝い全般、金銀は格式高い場面、黒白は弔事(香典・法要など)

パッケージや売り場に「結婚祝い用」「出産祝い用」「弔事用」などと表記されていることも多いので、表記を参考にするのもおすすめです。

自分で判断がつかないときは、お店のスタッフにひと声かけるだけでも安心して選べます。

気持ちを込めて選ぶことが大切

水引の種類やマナーも大切ですが、何よりも大切なのは「相手を思いやる気持ち」です。

少しでも意味を理解して選ぶことで、相手にもそのやさしさが伝わります。

慣れていなくても、丁寧に選ぼうとする気持ちが一番のマナーです。

まとめ

ご祝儀袋に使われる水引には、見た目の美しさだけでなく日本人の“贈る心”が込められています。

結び方や色・本数にはしっかりと意味があり、贈る相手やシーンに合わせて使い分けることで、より丁寧で温かい印象を与えることができます。

初めて知る内容があってもそれは決して恥ずかしいことではありません!

少しずつ意味を理解しながら選ぶことで、マナーに自信を持てるようになります。

今回の記事をきっかけに、水引の意味をほんの少しでも意識してみてはいかがでしょうか。

贈る相手の笑顔を思い浮かべながら選ぶご祝儀袋は、きっとより気持ちが伝わるものになりますよ♪

error:
タイトルとURLをコピーしました